Bleacher Reportの記者5人によるUFC 163のメインカード5試合の結果予想、その中から3試合を選んでみました。
1. セザール・フェレイラ vs チアゴ・サントス
ライリー記者
怪我などの影響で、TUFブラジル1の決勝戦以来, 、1年ぶりの試合を行うことになるTUFブラジル1の優勝者セザール・フェレイラ、1年間のブランクが気になるところだが、ただ、相手もこのオファーを受けたのは大会直前ということで、フェレイラに比べれば、準備不足も考えられる。結果は順当にフェレイラのKO勝ちだろう。
クレイグ記者
TUFブラジル1ではフェレイラのグラップリング力が目立っていたが、彼には相手をノックアウトできるパワーも兼ね備わっている。試合ではフェレイラが試合をコントロールし、サントスをグラウンドに持ち込んだ後に、そこからパウンドでノックアウト勝ちをすると予想する。
スコット記者
フェレイラが有利だが、サントスもフェレイラをフィニッシュさせようとはさせないだろう。ただ、結果はフェレイラの判定勝ちだと思う。
ジェームス記者
フェレイラはオールラウンドなファイターだ。フェレイラが試合をグラウンドに持ち込み、サントスをパウンドでノックアウトするだろう。
ショーン記者
大会直前にオファーを受けながらも、試合を受諾したサントスに対し、ファンからは暖かい視線が向けられるだろうが、だからといって勝敗まで変えることはできない。フェレイラがノックアウト勝ちを収めるだろう。
2. リョート・マチダ vs フィル・デイヴィス
ライリー記者
フィル・デイヴィスはとても身体能力が高く、力強いし、俊敏だ。彼はその高度なレスリング力をもってリョート・マチダをテイクダウンしようとするだろう。一方で、マチダは異端、その動きは不規則な上、素晴らしい立ち技の持ち主である。マチダはその打撃でもってデイヴィスのテイクダウンを防ごうとするだろう。特に彼のカウンター攻撃は目を見張るものがある。結果はマチダのKO勝ちだろう。
クレイグ記者
あのマチダの打撃力を前にすると、マチダの勝ちをすぐに予想してしまいがちだが、デイヴィスはとてもレベルの高いアスリートで、MMAファイターとしても、ものすごい勢いで成長をし続けている。デイヴィスが番狂わせを起こす可能性もある。ただ、結果的にはマチダが判定で勝つだろうが、デイヴィスもローキックと、テイクダウンなどでポイントを稼ぎ、その差はとても小さいものになるだろう。
スコット記者
マチダは距離を保ちながらパンチを放ち、放った後は、すぐ離れ、離れては打つの、ヒット・アンド・アウェイを繰り返しながらポイントを稼ぎ、判定勝ちに持っていくだろう。ファンにとっては退屈な試合になるはずだ。
ジェームス記者
デイヴィスにとってマチダはやり難い相手に違いない。デイヴィスにはたった一つしかゲームプランがなく、それは相手をテイクダウンし、コントロールした上で、関節技か、パンチで試合をフィニッシュするという方法だ。ということはデイヴィスはマチダを掴んだ上で、グラウンドに引きずり込まなくてはならない。ただ、マチダをテイクダウンすることは至難の業であり、これまで、成功した例はほとんどない。また、マチダは相手との距離を図るのがとても上手く、デイヴィスがマチダをテイクダウンできるとは思えない。この試合は15分間、マチダがポイントを稼ぎ続けた上で、判定で勝利するだろう。
ショーン記者
将来的に、デイヴィスがライトヘビー級のタイトルに絡んでくるとは思うが、今回は無理だろう。彼は多くの功績をアマレスで収めてきたが、彼はいまだにMMAを学んでいる最中だ。また、マチダの戦法はしっかり相手との距離を保った上での攻撃なので、デイヴィスが立ち技でマチダ相手に効果的な攻撃をできるとは思えない。マチダがデイヴィスをノックアウトすることも考えられるが、おそらくは判定で決着するだろう。
3. ホゼ・アルド vs コリアン・ゾンビ・ジョン・チャンソン
ライリー記者
8年間無敗の男 vs 2011年以来無敗の男の対決、ジョン・チャンソンの長所はキックボクシングだが、グラップリング力もなかなかで、この点は過小評価されていると思う。コリアン・ゾンビの強靭さは特筆すべき点だが、それはホゼ・アルドにもいえ、むしろアルドの方が優れているといえる。チャンソンもタフだが、アルドのタフさはサメ並みだ。アルドがコリアン・ゾンビをノックアウトするだろう。
クレイグ記者
ジョンはオールラウンドなファイターだが、もし打撃でアルドに挑もうと考えているのであれば、それはスマートな考えではない。ただ、残念なことに、アルドのテイクダウンディフェンス力はコリアン・ゾンビのテイクダウンオフェンス力より優れているので、コリアン・ゾンビの有効なゲームプランは打撃戦になるかもしれない。アルドのノックアウト勝ちだろう。
スコット記者
自分も他の皆と同じ考えだ。コリアン・ゾンビの事はファイターとしては尊敬しかないが、彼がアルドをテイクダウンできるとは思えないし、アルドに打撃戦で勝てるとは思えない。ホゼ・アルドはフェザー級の王様だ。
ジェームス記者
ジョージ・ループ戦以来、コリアン・ゾンビは大きく成長した。ただ、彼が対戦するのはすべての面でゾンビを凌駕しているホゼ・アルドだ。ゾンビのタフネスさが試合を5Rにする可能性はある。ただ、アルドが判定で勝利を収めるだろう。
ショーン記者
ホゼ・アルドに1Rから打撃戦を仕掛けられるフェザー級のファイターは皆無で、またアルドをテイクダウンすることはとても難しい。アルドがノックアウト勝ちを収めるだろう。