
バス・ルッテンが予想するUFC212 ジョゼ・アルド vs マックス・ホロウェイ戦の行方
ジョゼ・アルド: オーソドックス
「前回のフランキー・エドガー戦では素晴らしい戦い方をしたジョゼ・アルド。特にジャブは効果的だったしカウンターのタイミングもバッチリだった。
アルドはアウトボクシングに長けている。ボディーへのパンチやヘッドムーブメント、それに加えて抜群のタイミングで的確にパンチや蹴りを当てる事が出来る。

テイクダウンに対する膝蹴りについても同じような事が言える。タイミングが正確かつ、的確だ。しかし攻撃が単調になってしまうとマックス・ホロウェイに足元をすくわれる可能性はある。
一方がオーソドックスで、もう一方がサウスポーの場合、インサイドへのローキック、ボディーへのパワーパンチが有効的になり、クリンチではアッパーカットが効果的になるが、これは両者共に得意としている事だ。」
マックス・ホロウェイ: サウスポー
「アルドと同じくフットワークに定評のあるホロウェイもアウトサイドのボクシングを得意としている。フェザー級の選手としては長身でリーチもあるホロウェイはこの体格差を有効的に使うことが出来る。
アルドは良く頭を振ってパンチを避けようとするが、パンチのコンビネーションがきた場合、彼は頭をやや下げるような形にして対応する事が多い。コンビネーションは3連続以上のパンチで構成させるべきだ。そしてここで大事なのはパンチのコンビネーションに加えてローキックを放つことが重要になる。アルドは後ろに下がる癖があるから、彼が後ろに下がったタイミングを狙ってローキックを放てば彼の太ももにちょうどヒットするだろう。かなりインパクトのある蹴りになるはずだ。
ホロウェイはアルドを惑わすためにもテイクダウンを何度か試みることが必要になってくる。アルドは左周りをする癖がある。左のフックとボディへの右のキックが打開策としては有効だ。要するにアルドはホロウェイの蹴りに向かっていく形になる。

俺もケヴィン・ランデルマン戦で同じことをした経験があるが、後年彼はあのキックの衝撃は半端じゃなかったと語っていた。
しかし決してジャブを放ってから蹴りへ移行しようとは思ってはいけない。ジャブは放った瞬間、アルドは後ろに下がるだろうから、それではパンチの後の蹴りが届かなくなってしまう。」
結論
「両者ともにフットワークに定評があるファイターだから、勝敗を予想するのはとても難しい。しかしもし自分がホロウェイの立場なら、この試合をハイペースで進める為にもスタミナの強化が必要になってくるだるう。彼が試合のペースを握った時は、まさに無敵の状態だ。相手をケージ際に追い詰め完璧な距離を保ちながら攻撃を仕掛けることが出来る。
アルドはカウンター攻撃がキーとなってくるだろう。飛び込んでの膝蹴りは彼が得意としている事だがこの飛び膝蹴りを有効的に使いたい。
特にサウスポー相手では膝蹴りがボディーに決まった時のダメージはオーソドックスの選手の時と比べて比較にならない程だ。

おそらくこの試合でアルドのテイクダウンディフェンスを観ることはないだろう。」
https://champions.co/p/bas-rutten-breaks-down-the-ufc-aldo-vs-holloway-main-event/4283460